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カラス襲撃事件の黒い報告書

東京都世田谷区の砧(きぬた)公園はずっとお気に入りのウォーキング・コースでしたが、2018年6月17日以来、一歩も足を踏み入れていません。カラスに襲撃され、恐ろしくなったためです。誰でも襲われる可能性があるので、これからの季節は注意をしましょう。

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30歳代になってジョギングを始めた僕は、その後ウォーキングの面白さに気づき、それ以降は趣味として日常に組み込んできました。サラリーマン時代もスーツにスニーカーという姿で通勤し、途中駅で下車し徒歩で帰宅する日もありました。街の発見が何よりも楽しく、持ち歩くための専用カメラも購入しています。

砧公園は自宅からかなり距離があるものの、自然が豊かで自分にとっては心癒されるスポットであり、長距離のウォーキング・コースにぴったりでした。ただ、昨年6月のある日の午後に公園内を歩いていると、後方から鳥か何かが頭上をかすめて飛んで行ったので、思わず首をすくめましたす。

それは「警告」だったのかもしれません。ただ、カラスは5月ごろから狂暴になると聞いていたのですが、まさか自分が襲われるとは思いませんでした。屈強とは言えないまでも、華奢(きゃしゃ)な体格の暴漢が僕を襲おうとしたら多少はちゅうちょするだろうと考えていたためです。

しかし、カラスの目から見れば、体格など問題ではなさそうです。その日、いつものコースを歩いていたら、「ガッ、ガッ」といつもと違ってやや湿った鳴き声が聞こえ、そこで異変に気づきました。その瞬間、後頭部に座布団のような物体がドサッとぶつかる強い衝撃を受け、びっくりしました。

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飛び立つスピードが速く姿は確認できなかったのですが、「やられちゃったな」と思いつつなおもウォーキングを継続。次回からこの辺を避けて通ればいいや、と少し軽く考えていました。その後、驚きはすぐに恐怖へと変わります。続けざまに何度も同じ衝撃を受け、複数に攻撃されていると感じたためです。

本来なら後方を見て威嚇しなければならなかったかもしれません。しかし、怖くてとてもとても・・・。その場から離れようと走り出しますが、それでも攻撃が続きます。300メートルぐらい走って、ようやく逃れることができました。人影まばらだったことも、恐怖感を倍加させました。

産まれたばかりの子ガラスが一人前になるまでの間、親ガラスは巣に近づく人間を攻撃すると聞いたことはありましたが、自分は攻撃などしていません。親ガラスの目に僕が攻撃的に映ったのなら、それは誤解です。といっても、相手は野生動物なので話し合いによる解決は見込めないし困惑しました。

調べてみると、カラスは襲撃の際、大事なくちばしを使って突くようなことはせず、人の後頭部をめがけ足で蹴るようです。確かに、そんな感じでした。衝撃は思った以上で、打ちどころが悪いと重傷を負うようにも思えます。逃げる時に電柱などにぶつかりケガをする人もいるでしょう。

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それにしても、都心で野生動物に襲われるとは思ってもみませんでした。公園の管理事務所によると、やはりカラスの襲撃の報告は結構な件数にのぼるようで、その都度巣の除去などをしているそうです。ターゲットになる人の特徴は特になく、誰でも攻撃の対象になりえます。

カラスは知能の高い鳥類としてよく知られています。特に、人間の顔を識別し5年間は忘れないといいます。また、連絡体制を構築し情報を仲間うちで共有する知恵があるようです。僕の場合は変装しても見破られ、周辺の地域では「おい、ヤツだ」と見張られている可能性もあります。

カラスの襲撃を免れるための対策はあるでしょうか。カラスは人の直視を避けたがると聞きます。実際、公園の管理事務所の人は仕事柄よく襲われますが、ヘルメットの後方に人の目を描いて攻撃を防いでいるスタッフがいるそうです。今後試してみたい方法です。他にも対策グッズがあるのがわかりました。

でも、襲撃もさることながら、ウォーキングという楽しみを奪われたのは悔しい思いです。二子玉川では、カラスの顔色をうかがいながら暮らさなければならないのでしょうか。黒くてわからないじゃないですか!

(おわり)