そら豆の食べ方って、いい年をして実は昔から自信がありません。外出先で出されても、手をつけないことがよくあります。表面の薄皮を付けたままいただくのが正しいのでしょうか。
5月から6月にかけて収穫されるそら豆は、今の時期がまさに旬。薄いグリーンに癒されるような気がします。さや付きのものを購入し、塩ゆでするのが最もポピュラーな食べ方でしょう。
ずっと日本特有の野菜なのかと思い込んでいましたが、古代エジプト時代にはすでに食用とされていたそうです。世界中で栽培され、日本に渡ってきたのは1000年以上も前に遡ります。
子どものころから食卓で見かけていたのは当然ですが、しかしそのわりに、正しい食べ方を教えられてこなかったと思います。
以前、親せきの家で出され、薄皮をむいて食べていたら「変わった食べ方だ」と指摘されました。自分としては、やはり薄皮の硬めの食感を嫌い、皮をむきたくなります。
親せきの人は薄皮の付いたまま何事もないように口に入れていましたね。それ以来、あまり人前で食べなくなりました。
飲食店で出てきても、「むいた皮はこちらにどうぞ」といったような別の容器を用意されないので、やはり薄皮がついたままいただくのが正しいのかもしれません。
自宅では、つい最近まで、やはり皮をむいていました。が、どこかで薄皮には食物繊維が豊富と書かれていたので、なんか違和感を持ちながら薄皮を食べるようになりました。
さらによく調べると、薄皮を柔らかく煮るコツといった記事も出てきます。やっぱりあの硬い食感はありがたくないので、皮の黒い部分に少し切れ目を入れるといいことがわかりました。
確かに、そうした下処理をした後にツナ缶とトマトで少し煮込み、硬めにゆでたパスタと絡めたらお気に入りの一品になりました。やっぱり皮ごといただきましょう。
(おわり)