品薄のスーパーで不人気商品はいつまでも売れ残っていて、なんかかわいそうになる時があります。その1つがさつまいも。見た目からして冴えませんからね。
ご年配の方の一部は、さつまいもにあまり良い印象を持っていないようです。いわく、「戦時中を思い出す」とか。その辺はわかりませんが、そうなんでしょうね。
でも、今だって戦時中のようなもんですよね。ウイルスの戦いで、生命と生活を守らなければならないわけですから。
スーパーで最近、そのさつまいもをよくみかけるんですね。売れ残っているので、よく目が合います。またオマエかよ。全然悪くないし、買ってやろう。
電子レンジは極力使わない主義なので、そのまま茹でます。それが最も基本的な食べ方ではないでしょうか。でも、確かにそれだけだと味気ない。飽きるというか・・・。
大体、食物繊維やビタミンなどの栄養素が豊富ですし、もともと優れた食材です。ただ、個性の乏しい食材なので、買ったことを忘れてしまうんですよね。
ある日、味噌汁を作ろうと、野菜置き場を探していると、奥の方から出てきて思い出します。そういえば、いつか買ったなあ。
今日は具だくさんの味噌汁にしよう。煮干しで濃厚な出汁をとり、さつまいもを主役に油揚げ、豆腐、長ネギ、わかめのオールスターキャスト。
自然の甘味がホッとさせてくれます。油揚げは誰と組んでもいい仕事をしますね。
ある朝、ヨーグルトと合わせてみました。つまり、フルーツとして扱ってみたのです。これは意外な発見でした。最近のお気に入りで、おススメです。
今まではあまり考えたこともなかったのですが、食べ方はいろいろありそうじゃないですか。思いつくままに言うとポテトサラダ、ポトフ、シチュー、カレー、ピザなど。
みんなジャガイモの代用。でも「スイートポテト」ってカワイイ名前があるじゃないですか。さつまいもには、もっと幸せになってほしいなあ。
(おわり)