富山県に住む家人の遠い親戚からお米が送られてきました。戦時モードの食糧難のなか、嬉しいですね。でも、あまりにも美味で食べ過ぎてしまうので、おススメしません。
学生時代の米屋さんでのアルバイト経験から、お米に関しては一家言を持っているつもりです。店主からのれん分けも提案されたぐらいですから、ハイ。
当時は10キロ6000円の「新潟魚沼産コシヒカリ」が最高級品。販売する立場として味を知っておく必要性があり、その米屋さんで時々よくご馳走になりました。
その味たるや・・・。とにかくおかずが要りません。塩だけで十分に味わい深い、食のアート。ですから、塩結びにのりで巻くのが最も美味しい食べ方でした。
ただ、僕の場合、お米を大量に食べると胸やけで苦しくなるので、本来体質にはあまり合わない食べ物だと知りました。それが胚芽米にしている所以(ゆえん)です。
そんな経緯から「高級食材=魚沼産コシヒカリ」であり、「富山県産の米」など聞いたことがありませんでした。
いただきものなので、さっそく実食。白米を炊くときは日本酒と塩を少々投入すると、香りとツヤが出るのをご存知ですか?アルバイトを通じて知りました。
さあ、炊き上がりました。蒸らした後に茶わんによそうと、自然の恵みを含んだ大量の湯気が立ち上ります。猫舌なので、ちょっとそのまま。
本日のおかずは、ホッケの塩焼き、スクランブルエッグ風の卵焼き、豆腐・油揚げ・ターサイの味噌汁(出汁は煮干しのみ)。
初めて食べる富山県産の米は・・・いや、これは困りましたね。焼き魚に極上の米は、この世の悪魔ですよ。やさしい悪魔。マイ・スウィート・デビル。
いくらでも食べられます。最後は、昔みたいに塩結びにのりを巻いて・・・ダメだこりゃ。案の定、食後は苦しくなりました。
個人旅行や仕事の出張でこれまで全国を飛び回りましたが、訪れたことがないのは岐阜、愛媛、それに富山の3県のみ。だから気づきませんでした。
富山は新潟の隣。コシヒカリ並みに美味しい米が獲れても、何の不思議はありません。調べてみたら「富富富(ふふふ)」というブランドが開発されていたのですね。
富山県産のお米、美味すぎて危険きわまりない。召し上がるなら自己責任で。
(おわり)