点心でなければならない日があります。豪華でなくてもどこかに豊かさを求めたい。そんな時におすすめしたいのが小籠包。電子レンジでカンタンに準備できます。
点心を加えてグレードアップ
緊急事態宣言が1カ月弱延長されることになりました。政府は段階的に解除していく方向ですが、経済活動の正常化にはまだまだ時間がかかりそうです。
しかし、1年で最も陽気のいい季節じゃないですか。何もゴージャスに振る舞わなくても、日常生活に色彩を持ちたいですよね。特に、食生活は。
そういう時はご飯のおかずに点心を加えると、グレードアップされる気がします。おすすめは成城石井の「台湾風小籠包」(12個入り、税抜き499円、39kcal)。
「化学調味料不使用」がうれしいですね。電子レンジ専用なので、500ワットで2分も待てばシアワセが向こうからやってきます。
食べるとアツアツのスープが中から飛び出してくるような本格的なものではありませんが、なぜか食事が楽しくなる一品です。わりと小ぶりで食べやすい点もおすすめ。
点心はもともと「お茶請け」
小籠包は、ひき肉を魚介や野菜などと炒め、それを皮で包むという点で、餃子や焼売と並ぶ点心の代表格ですが、世の中にお目見えしたのは1800年代後半の上海です。
紀元前に原型を持つ国民的な料理である餃子、約700年前に考案された焼売と比べると、わりと最近できたものだと言えます。
中華料理といえば、強火で中華鍋にあおりを入れつつ、大きなお玉をカンカン鳴らしながら作るイメージがありますが、点心はもともと小腹が空いた時のものです。
お茶を飲みながらつまむ飲茶料理です。スイーツ系とおかず系があり、前者は甜点心(かんてんしん)と呼ばれ、ごまだんごや月餅、杏仁豆腐などがあります。
それに対し後者は鹹点心(しえんてんしん)で餃子や焼売、小籠包など。「鹹」なんていう字は一般的ではありませんが、「塩気のある」という意味だそうです。
日本でも菓子類や漬物が「お茶請け」として位置づけられることがありますが、それに近いものです。でも、日本では立派なおかずになりますね。
(おわり)