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うどんの色は変わるのか 小麦相場の異変で

日本のうどんの白さはオーストラリア産の小麦を使っているから」と農水省の役人から聞いたことがあります。小麦相場の異変は、うどんの色まで変えてしまうのでしょうか。

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世界最大の小麦生産国が輸出制限

コロナの影響で、これまでロシアやウクライナ、トルコ、ベトナムなど14カ国が小麦や米をはじめ農産品の輸出を制限しています。

このうちロシアは世界最大の小麦生産国ですが、4-6月期の輸出量は1-3月期から3%程度減少する見通しです。

日本は、実に9割近くを海外からの輸入に依存しています。輸入先はアメリカとカナダ、オーストラリアの3カ国で98%を占め、ロシアは1%にすぎません。

ですからロシアの輸入制限に関し、日本への直接的な影響は当面の間、軽微と言えるでしょう。

小麦相場は3月に入り大きな異変

しかし、ロシアはやはり世界最大の生産国ですから、価格面での影響力は絶大です。生産を減らせば需要と供給のバランスが崩れ、相場は上昇します。

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実は、需給バランスにはすでに異変が生じています。3月中旬から下旬にかけての1週間あまりの短期間、20%近くも上昇しています。

これは、ウイルスまん延により、世界的に個人がパスタやパンを大量に買う傾向が強まったためです。

4月はその動きが一服したものの、主要都市のロックダウンが長引けば今後も不安定な相場になる可能性があります。

豪州小麦の減産は森林火災の影響も

一方、オーストラリアの小麦生産は国際的にはわずかながら、昨年秋ごろからの森林火災などで、農産品の生産・輸出が打撃を受けています。

このため生産量も減少が見込まれ、日本の食生活にも影響があるかもしれません。特に、うどんの色です。

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うどんを食べる時、その白さに魅了されることがあります。農水省の役人によると、それはオーストラリア産の小麦を使っているためだそうです。

言われてみると、うどんは昔、もっと黄色がかっていたように思います。ザルうどんのようなシンプルなメニューだと、確かに白い方がより美味しそうに見えますね。

味や食感が変わらなければ問題はありませんが、オーストラリア産小麦の輸入が今後減少すれば、見た目は少しグレードダウンかもしれません。

(おわり)