2020年「住みたい街」の第18位にランクされた二子玉川。週末には高島屋やライズなど商業施設を中心に、イベントでそれなりに人が集まります。新型コロナの影響を探ろうと、周辺を歩いてみました。
名物ラーメン店はほぼ満席
数日前にクルマで幹線道路を走っていると、道路沿いの飲食店は開店休業のような状態が多く見られ、新型コロナウイルスの感染拡大で消費は相当に手控えられていると実感しました。
そこで、本当にそう言えるのか、実際に街歩きをしてみました。訪れたのは3月15日、日曜日の夕方から夜にかけて。前日に雪に見舞われるなど、この時期としては寒い1日でした。
この日は、玉川高島屋とライズショッピングセンターをはじめ、二子玉川駅周辺、二子玉川商店街、柳小路などを訪れました。
まずは商店街。名物「鮎ラーメン」は狭いカウンター席のみですが、ほぼ満席です。一方、その並びにある定食屋さんはいつもなら行列ができる人気店ですが、この日行列はみられなかったですね。
ただ、小さなレストランでもガラガラではなく、ここまでは通常通りと言えそうです。
商店街を通り抜けると、飲食店がひしめき合う柳小路が見えてきます。外から店内をのぞくと、やはりガラガラという店は少なく、やや意外な感じがしました。
デパ地下のデリ・惣菜は完売
次に高島屋からライズの地下食品売り場を通ってみましょう。明治屋は、買い物客でレジはかなり長い列ができています。そこでワインを入手しようとしましたが、レジで並ぶのが嫌なので諦めて別の店へ。
他でもワインを探しましたが、お目当てのロゼがなかったのでそこでも断念。ここでも人はわりと多く、まっすぐ歩くのが困難な状況でした。
高島屋は終業時間を午後9時から7時半まで、ライズは同9時から8時までに短縮しています。その分、タイムセールも前倒しされ、早い時間帯でも3割引きなどの値引き商品がみられます。
中華の「東方紅」で売れ残っていた春巻やスペアリブの煮込みなど惣菜を買い込み、ライズのフードショーに向かいます。やはりタイムセールの真っ最中で、買い物客は血走った眼で物色中。
パテ中心のオードブルに目を着けたのですが、一周りしている間に売り切れてしまいました。高島屋同様、デリや惣菜は完売です。
全般的に非常時モードか
ついでに東急ストアにも立ち寄ります。2週間前の週末には日用品や非常用の食料などが商品棚から消え、少し焦りました。しかし、今日はそんなでもありません。非常時モードに慣れてきたせいでしょうか。
どの店舗も営業時間が短くなっているので、その分混雑が凝縮されているのかもしれません。ただ、人出はせいぜい1割減ぐらいといったところで、落ち着いている方だと思われます。
もちろん、消費の落ち込みはこれから本格化するので何とも言えませんが、少し前の緊張感はある程度和らいでいるように感じました。
(おわり)