久しぶりに髪を切った後、フードショーの和食デリ「えん」で見つけた弁当を買ってきたので、食べながらエレファントカシマシの話でもしましょうか。なぜエレカシ?それがさぁ・・・。
「鳥の金山寺味噌照り焼きごはん」(税込み746円)は鶏モモ肉に金山寺味噌やしょう油で味を付け、それを照り焼きにしてご飯の上に乗せた和風の弁当。金山寺味噌なんて馴染みはないけど、なかなかおいしそうじゃん。
フタを開けたらなるほど、味噌の香りって当たり前。まだ少し温かい。弁当ってものは、冷めた方が弁当らしくていいですよね。
そうそう、エレカシね。昨年末に元同僚と数年ぶりに会食した際、僕のボサボサの髪を見て「エレファントカシマシみたい」だと。ボーカルの宮本浩次氏をイメージして言っていたのでしょう。ほとんど関心のない人物で、意外でしたね。
彼らを初めて見たのは、1990年代初頭の武道館。知人から「行ってやって」とチケットを渡されたのですが、客席はガラガラ。当時よくライブをしていたエリック・クラプトンなどで満席しか知らなかったので、空席を初めて見ました。
彼らの演奏が始まると、絶叫に次ぐ絶叫で、その時は正直言って相当に面食らいました。早く終わらないかと思っていたら、宮本氏が「ま、お気持ちはわかりますが」と言って、また、次の曲・・・。笑
しかし、この弁当、ホント美味だね。鶏モモ肉が柔らかくて、甘辛のたれがご飯に合うなあ。
その後、再び彼らの名前を目にしたのは1997年のヒット曲「今宵の月のように」でした。あのエレファントカシマシなのか、と信じられませんでした。その時点でイメージはでも少し変わりました。
そして、3回目が今回。元同僚の言葉で久しぶりのその名前を聞いたような気がして、ちょっと調べてみました。すると、実に興味深いことがわかってきました。
まず、彼らは東京都北区赤羽の出身ということ。同郷かよ!しかも、ほぼ同年代で隣の中学に通っていたらしいのです。当時の赤羽周辺の、同じ景色を見て育った連中なのか、と一気に親近感が増しましたね。
それにしてもこの鶏モモ肉、肉厚でボリューミーで、量的にもかなりいいね。
現在、JR赤羽駅で列車発着の際にかかるメロディー音は、エレカシの曲が使われているようです。彼らにとって、嬉しいでしょうね。
今も彼らの楽曲を好んで歌うまでにはいかないまでも、宮本氏がちあきなおみの「喝采」(1972年)のカバーを聴いて、唸りました。あの武道館の時とは別人ですよ。今さらながらですが、天才的なシンガーとしてかなり見直しました。
中高年が彼らにハマるのも、わかる気がします。
ああ、食べ終わっちゃった。やはり金山寺味噌が決め手かな。味噌を作る時は熟成する期間が必要になります。彼らを受け入れるのにかかった何十年も、熟成期間と言えるでしょうか。
(おわり)