入手した経緯が謎の持ち物ってありませんか?耐熱ガラス「ビジョン」がまさにそれ。でも、使ってみたら、これほど優れた調理器具はありません。
十数年前、今住んでいる家に転居してくる際、荷物の中に箱を見つけ、開けてみたらガラス製の小ぶりの鍋が入っていました。でも、いつどこで入手したのか、自分で買ったのか、他人からいただいたのか、まったく記憶がありません。
そういえば、平成初期に使っていたような気もしました。ガラス製の調理器具なんて珍しいなどと思いつつ、転居してから「再び」使い始めたのです。それが本当に使いやすいので、重宝しています。
何と言っても、熱をよく吸収するのでジャガイモや里芋、カボチャなどの根菜類を煮るとホックホクです。「ホクホク」なんてもんじゃなく「ホックホク」です。わかってもらえますかね、そのニュアンスの違い。
昨晩はちょっと寒かったので、その鍋で豚汁を作ってみました。根菜は箸で崩れるほどです=写真=。中華粥もいい具合にトロトロになりますよ。ポトフなんかもいいですね。
長時間煮て火を止めてもその後10分ぐらいはボコボコと煮立った状態のままなので、余熱がおいしく仕上げる、と勝手に理解しています。圧力鍋のようでもありガス代の節約になっているのではないでしょうか。
見た目も琥珀色でキレイだし、何か煮立つものを見ていても飽きないんですよね。直火でも電子レンジでもOKです。
それから、後片付けもカンタンです。たまに、シチューを煮ていると底の方が焦げるのですが、水に浸けておくと焦げの部分がそのままペロッと剥がれてしまいます。手間いらずですね。
それにしても、このビジョンのガラス鍋ってフランス製ですが、すでに生産終了とか。それでもネット通販では入手可能って、どういうことなんでしょうか。入手経路も不明だし、謎だらけの調理器具です。
(おわり)