今年の夏は涼しくて快適ですね。火を使った調理も苦にはならず、中華やイタリアンなどサクサク作っちゃいます。本日は、いただきものの夏野菜を使ったトマトベースのパスタに和風テイストを加えてみました。
以前、東急東横線の都立大学に住んでいました。近くに「ベジタブル・マジック」(通称ベジマジ)という地中海系のレストランがあり、よく通ったものです。シェフが店舗中央のキッチンで調理するのをカウンター席から眺めつつ、学びました。
「地中海系」とはいえ、イタリアンやフレンチを下地にシェフ独特のアレンジを加えていました。現在の自分のレパートリーはここからきているものがかなりあります。その1つが、トマトベースのパスタの味噌による味付け。
鶏のひき肉とナスのパスタでしたが、味噌とは意外で、斬新で、気に入ってすぐに自分のレパートリーにします。それ以降、友人や知人が自宅に訪れると、必ずといっていいほどこのメニューを出していましたね。
今日は、いただいたナスとインゲンを使い、久しぶりにそれに近いパスタを作ってみました。材料は他に鶏のひき肉、トマト大1個、それに青じそ。
最初に、たっぷりのサラダ油で、揚げるように強火でナスを十分に炒めましょう。そうすることによって、焦げ目のついたつややかなナスに仕上がります。ナスがいい感じになってきたらインゲンを投入し、短時間で火を止めてシャキシャキ感を残します。
ナスとインゲンを別の皿に移しておき、同じフライパンにオリーブ油を敷き、鷹の爪と鶏のひき肉を炒めます。その後はトマト。冷蔵庫に大2個あると思っていたら1個しかなかったのですが、1個で十分です。
味を付けていきましょう。赤ワイン、味噌、酢、パスタのゆで汁を次々に投入。すべて強火です。塩気が足りなければ、しょう油を少々。最後に粉チーズをパサッパサッ。堅めにゆでたパスタを絡めに絡め、乳化させます。ハイ完成!
皿に盛りつけた後は、千切りにした青じそ!トマト味は、味噌やしょう油が合うことからもわかるように、和風テイストには寛容です。ですから、イタリアンパセリやバジルよりも、今回は青じそがベストマッチと読みました。
まっことに美味美味。何とも品がよく、健康的で極上の和風イタリアン。
夏の暑い時、そうめんにトマトやツナ缶を載せ、その上に青じそを散らしたメニューがありますよね。トマト君は寛容でよろしい。人間だって、つまらない差別やこだわりはやめて寛容になった方が生きるのは楽しいじゃないですか。ね?
(おわり)