カナダ・バンクーバーに数カ月滞在した際、現地人のお宅に食事付きで下宿をしました。チリ出身で料理好きのおばさんが、前菜としてよく作っていたトマトのサラダをご紹介しますね。ただ、病みつきになるので、あくまで自己責任でお願いします。
必要な材料は?
トマト大2個、玉ネギ半分。味・風味付けは香草類、塩、オリーブ油、バルサミコ酢(黒酢可)、コリアンダー(粉末スパイス)、タバスコ。植物のコリアンダーがベストですが、最近はどこにも見当たらず入手困難なのでバジルやイタリアンパセリなど、何でもOKです。ただ、粉末スパイスのコリアンダーは必須。
作り方は?
僕の手作りですから、いつもの通りカンタンです。材料を切って混ぜ合わせるだけ。そろえるべき材料も、おおむねカンタンに入手できるものばかりです。コツは何かといえば、材料の切り方ぐらいですかね。トマト、玉ネギ、香草類はザクザク切るだけですが、玉ネギはやや小さめに切った方が食べやすいでしょう。
切ったトマト、玉ネギ、香草類をボールに入れ、そこにオリーブ油、塩、バルサミコ酢、粉末コリアンダー、タバスコを次々に投入します。もちろん、順番は適当です。タバスコに関しては、「テクッテクッ」ではなく、「ドボッドボッ」です。盛大に振りかけるというニュアンス伝わりますかね。
栄養はあるの?
ベースになるトマトは、ベータカロテンやリコピンが豊富であることがよく知られています。玉ネギは、ビタミンAやC、鉄分、カリウムなどは他の野菜と大して変わりませんが、血液をサラサラにする作用があるといわれる硫化アリルやケルセチンなど、比較的摂りにくい栄養素が指摘されています。
どんな人にぴったり?
そうですねー、今までいろいろ嫌なことはあったけど、それらをバネに前進していこうと考えている人に合うかもしれません。遠い夏の思い出のようにどこか懐かしさを感じるトマトの甘味と、玉ネギやタバスコの辛味を、新鮮でみずみずしい香草類が「まあまあ」と言いつつ仲裁に入るようなイメージです。
ただし、辛いものが苦手というお子様には不向きです。逆に辛いものが大得意という人も、病みつきになる可能性があるのでおススメしません。
ところでチリ料理の特徴は?
チリは、南米大陸の西部で太平洋に面した南北に細長く伸びる国土で、他の南米諸国同様、スペインなど地中海料理の影響を色濃く受けています。魚介類や野菜に恵まれ、バリエーションも豊富です。毎年4月15日は「チリ料理記念日」で、食文化を大切にしている国のようですね。
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