コピーライターの食卓

主夫歴30年、ほぼ15分の美食メニューがここにある

ラーメンに入ってる黄身トロットロの味玉を作ってみた

料理を始めて何年も経つのに、ゆで卵をうまく作ることができませんでした。卵をゆでるだけなのに、実に奥深い。でも、殻をむいたらつるつる、すべすべの白身にトロットロの黄身を、ようやく作れるようになったので、シェアしますね。

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ラーメンの具材として登場する味玉を食べるたびに、どうしたらこんな風に作れるのか、長い間不思議に思っていました。特にあの黄身。トロトロなんてもんじゃありません。トロットロです。それでもなかなか自分で作ろうとしなかったのは、本気で取り組めばすぐできる、と高をくくっていたためでしょう。

しかし、元号が平成から令和に変わり味玉への憧憬と自ら行動しないことにそろそろけじめをつけなければならないと感じ、決死の覚悟で味玉づくりに挑戦する運びとなりました。二子玉川にある神社を訪れ、二礼二拍手。何があっても諦めないと不退転の決意を氏神様にお伝えし、いよいよ闘いです。

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まずは下準備。卵の殻の下の部分、つまり気室の方に画びょうや針で深さ1ミリほどの穴を開けます。鍋に水を入れ煮立ったら、酢をテクッ。そこへ穴を開けた卵を投入。お玉でかき混ぜながら、卵を泳がせてやりましょう。卵だっていつも冷蔵庫の固定した場所に安置され、自由に動き回りたいでしょう。

茹で時間は6分30秒。鍋の種類によって少し誤差が出ます。厚手の鍋なら6分半で十分すぎるし、すぐに中身が冷めてしまうような鍋だったら6分半だとちょっと短いかもしれません。そこは試行錯誤になりますが、基本は6分半前後。タイマーを使って所定の時間になったら鍋のお湯を捨て、卵を水にさらします。

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水で粗熱を取ったら、殻をむいていきましょう。複数茹でたなら卵どうしをカチャカチャぶつけ合って、ひびを入れます。それを突破口に殻を取り外すと、とうとう夢に見たすべすべの白身。その美しさにうっとりし、しばし見入ってしまいます。やはりデコボコの白身とは品格が違います。

味玉の場合は、できたゆで卵を甘辛のしょう油だれに漬け込み、少し寝かせてあげましょう。

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この日は唐揚げ丼を作り、真ん中に飾ることにしました。前日買って食べ切れなかった唐揚げを適当な大きさにカット。ごはんの上にちぎったレタス、その上に唐揚げの乗せ、真ん中に卵を添えます。ラー油、塩、ポン酢のソースを絡ませた長ネギを散らして完成!いただきます。

どうでっしゃろか、このトロットロ感。たまりませんね。不退転の決意で臨んだ甲斐がありました。

 (おわり)