コピーライターの食卓

主夫歴30年、ほぼ15分の美食メニューがここにある

自分の記事を編集する方法

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ネット時代の文章は後で修正できる気軽さがあるので、書き手としてはそれほど神経質になる必要はないのかもしれません。でも、誤字脱字、変換ミス、不正確な日本語には注意を払わないと、サイト自体の信用にかかわります。

 

ちゃんとした新聞社なら、記者→デスク→整理部というプロセスを経て、紙面になります。カメラマンの撮った写真もデスクに提出します。デスク以降が編集といわれ、整理部では事実確認のほか見出しの大きさや位置、さらに校閲部というところで句読点や誤字脱字、変換ミスまで細かくチェックされ、活字になります。それぞれ完全分業体制で、モノが作られていく工程と同じです。

 

われわれブロガーは、一連の作業をすべて1人で片づけなければなりません。でも、グーグルやアップルなどのツールを活用すれば、実は簡単にできてしまうのです。例えば、写真なんて、iPhoneで十分じゃないですか。画像の編集だってできるのですから、もうカメラマンは必要ありません。では、デスクから後の編集はどうでしょうか。それも、工夫次第でなんとかなりそうです。

 

自分の場合、ブログや依頼原稿はワードに書いていきます。間違えて句読点を重ねた場合、ワードは下線などで間違いを指摘してくれます。その機能は結構ありがたいですね。急いで書くとこの辺りのルールを軽視しがちになるので、ワードの注意喚起は助かります。あと、ユーチューバーがよく使う「食べれる」など間違った日本語も、知らせてくれる機能があります。

 

記事がある程度完成したら、ワードから他のソフトにコピペしてみましょう。アウトルックやグーグルドキュメント、ペイジズ・・・何でも結構です。コピペされた文章は自分の書いたものに他ならないのに、フォントや文字の位置が変わるので、他人の目で自分の文章をみることができるのです。構成のおかしさに気づくこともあります。不思議ですが、そんなもんです。試してみてください。

 

以前、ある出版社から原稿執筆を依頼されたのですが、誤字脱字、変換ミスがあれば原稿料から差し引かれるとのウワサを聞きました。原稿料から差し引くなんてとんでもないと思ったものですが、プロとして完璧を求められるのは当然でもあります。そこで、自分で自分の書いたものを編集できないか、と編み出したのがこの方法でした。自分は「よそ行き」の文章を書く際にはこの方法でチェックしています。

 

ちなみに、日本の音楽業界では1960年代までは作詞家、作曲家、ミュージシャン、歌手などすべて分業体制でした。が、1970年代に入って吉田拓郎や井上陽水などのシンガーソングライターが登場し、作詞作曲から演奏、プロデュースまで一人が手掛けるようになりました。今はほとんどがそうですね。21世紀のわれわれブロガーも、同様にいろいろなことができなければなりません。