PTコピーライターの食卓

二子玉川在住、個人事業主のテーブルトーク

知ってる?「ザ・コミットメンツ」

今年の冬は、昨年に比べるとかなり温暖と言えるのではないでしょうか。といっても、ここ数日は冷え込みますね。僕はこの時期になると、必ずアイルランドを思い出します。初めて訪れたのが今ぐらいの季節だったためです。

子ども時代、お年玉でビートルズのレコード(CDじゃない)を荒川区町屋のレコード店で買ったことがあります。町屋は母親の実家があり、祖父母や親せきから“集金”してお店にGO! 父は司法関係の国家公務員でドメドメでしたが、僕自身は海外に憧れがあって、いつか世界を飛び回りたいと考えていました。ビートルズが当時の自分にとっての「世界」だったのです。

それから幾とせ、飛行機に乗って海外旅行ができるようになりました。最初の渡航先は、大黒屋光太夫の影響でソ連(ロシアじゃない)。その次がビートルズのイギリス、次もイギリス、そしてイギリス・・・かの国にのめり込んでいきました。イギリスのさまざまな場所は行き尽くし、何となく地図を眺めていて目に入ったのが、アイルランドでした。そんな国もあるな、と。

しばらくして、つけっ放しにしていたテレビに、灰色の寒々しい景色のなかであか抜けない人たちが熱く語り合っているドラマのようなストーリーが展開されていました。1991年公開の映画「ザ・コミットメンツ」の1シーン。オリジナル音声で聞くと、非常に訛った英語でほとんど聞き取れません。時々耳に引っかかる「ドブリン」とは、アイルランドのダブリンではないか、と推測しました。

ダブリンで結成されたソウルフルなバンド「ザ・コミットメンツ」は、キレのある演奏ぶりに評価を高めていきます。メジャーデビューのオファーが舞い込み、さあこれからという時、もともと仲が悪かったメンバーどうしが遂に乱闘騒ぎに発展し、結局解散してしまいました。粗にして野ですがコミカルで情熱的で、しかしどこか憂いの利いたストーリーに心をがっちり掴まれました。

ちょっと行ってみたいな・・・僕は航空券を調べ始めていました。

(つづく)